軽天屋さん
写真は、職業訓練校(マンション改修施工科)での実習風景。
タイトルの「軽天屋さん」というのは、軽量鉄骨材(LGS)で室内の天井や壁の骨組みを作る職人さんの呼び方だそうで、私たちの先生も本業は軽天屋さんでした。
LGS枠に石膏ボードなどの天井や壁を取り付け、さらに設備や壁装材を施工していくので、少しでも間違っていると後々大変なことになります。
LGSはいくつか種類や規格があり、必要な長さにグラインダーでカットして使います。
おおざっぱにLGSの壁枠組みを説明すると、横方向(床や天井方向に取付)のものが「ランナー」、その溝にはめていく縦方向のものを「スタッド」、スタッドを串刺しのようにするのが「振れ止め」、スタッド(コの字型になっている)を変形防止する「スペーサー」といいます。
設計図面をチェックするのは言うまでもありませんが、頭の中にイメージを作って下準備しないと、ミス多発。例えばあと1センチ長さが足りなくて材料を無駄にしたり、垂直がほんのわずかずれていれば後工程に響いてきます。
もちろん「軽量」といっても鉄なので、何本かまとめて運ぶと結構な重さです。
さて、軽天屋さんである先生は、「隠れちゃう部分だからお客さんには見えないんだけどね、軽天屋のプライドがあるんだよ~」とよく言っていました。ほんと、先生の施工は速いだけじゃなくて美しい!お客様にも見ていただきたい!
ほとんどのマンション壁や天井の下には、軽天屋さんの仕事が入るので、リフォームされるときには、後々隠れてしまう職人魂を感じていただきたいです。